
伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)は、和歌山県和歌山市にある神社。旧称は山東宮。式内社(名神大社)、紀伊国一宮。旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
祭神は以下の3柱。いずれもスサノオの子であり、木の神として信仰される神である。
主祭神
五十猛命 (いたけるのみこと) – 別名:大屋毘古神
配神
左脇宮:大屋都比賣命 (おおやつひめのみこと) – 五十猛命の妹神
右脇宮:都麻津比賣命 (つまつひめのみこと) – 同じく五十猛命の妹神
御鎮座の時期については詳らかでないが、『続日本紀』の文武天皇大宝2年(702年)の記事が初見になる。古くは現在の日前宮の地に祀られていたが、垂仁天皇16年に日前神・国懸神が同所で祀られることになったので、その地を開け渡したと社伝に伝える。その際、現在地の近くの「亥の杜」に遷座し、713年(和銅6年)に現在地に遷座したと伝えられる。
『延喜式神名帳』では名神大社に列し、紀伊国一宮とされる。1918年(大正7年)に官幣中社に列格した。戦後は神社本庁の別表神社となった。